徒然ソウゾウ異界会議

『Q鼠の徒然雑記』を書いている、Q鼠さんと合作をさせていただくことになりました。 このブログはその話し合いをするためのブログです。 公開設定とか何も分からないのでとりあえず全員の人に公開していますが、Q鼠さん以外の方は、このブログの閲覧やコメントは控えて下さるよう、お願いします。

ルギレグパートの冒頭

「おーいレグ!手紙だってよ!」
読書をしていると、ルギが部屋に入ってきた。
「お前な…ノックぐらいしろよ…。……手紙?」
封筒には「Leg・Gilga」の文字と、円に羽の生えたような、妙なマークが描かれていた。
差出人の名前はない。
「………とりあえず読んでみるか」
手紙には、こう書かれていた。
『初めまして。突然ですが、私達は今、非常に困っています。***という場所で悪魔が暴れているのです。私達にはとても手に負えません。そちらには、風の魔法を操るなど、不思議な力を持つ凄腕の魔導士がいると聞きます。レグ様自身も、剣術の達人だと聞いています。どうか、悪魔を追い払ってくださいませんか。もちろんタダでとは……』
俺は最後まで読まずに捨てた。
「あ」
「くだらん。他を当たれ他を。」
「ってか何て書いてあったんだ?読んでいいよな?いいよな?」
「別に構わんが…。」
ルギはすぐに手紙を拾って読み始めた。
……これで俺も落ち着いて本が読める。
「………。」
「…………。」


「おぉぉっ!」
「煩いぞ」
あれから数分後。
ルギが手紙を読み終わり、何故か興奮している。
こいつ、物騒な物を好むからな…。…武器とか爆弾とか。だとしたら少し危ない内容なんじゃないか、この手紙?
「レグ!ポケモンっていう不思議な生き物がいるらしいぜ!」
意外と普通だった。普通じゃないが。
「見ろよこれ!」
そう言ってルギはあの封筒の中にあったであろう紙を取り出す。
それには、黄色い鼠のような生き物、青いペンギンのような生き物が描かれていた。黄色い鼠の下には『ピカチュウ』、青いペンギンの下には『ポッチャマ』と書かれている。この生き物の名前だろうか?
しかも、その紙には『同行者』の文字が。
「何だこれ…。新種の魔物か?」
「だーかーらー!ポケモンだって!
…ってか風の魔法を操る凄腕の魔導士ってオレの事だよな!?」
「なぁルギ、世辞って言葉知ってるか?」
「知らない!」
皮肉のつもりだったが、そんなにはっきり言われるとな…。
「それにそのポケモンというものも、実際にいるとは限らんだろう。」
「いるさ!
…だったらこれに書いてある所に行って確かめようぜ!
この黄色いのと青いのがいるかどうかをさ!」
………確かにそれが一番手っとり早い。だが……。
「……もし罠だったらどうするんだ。待ち伏せなどされてみろ。もし殺されたとしても責任はとらんぞ」
「物騒!!
ってかそこまで考える必要あるか?
心配性だなー。」
お前にだけは物騒と言われたくない。
「もし罠ではないとしても、イタズラだったら?ここ、結構遠いようだが、もし何もなかったら?ただ無駄に歩くだけじゃないか。」
ルギはあー、うーと唸り、
「分かった!じゃあオレだけで行ってくる!」
と部屋を出ていった。
「……はぁ……。」




「何でレグもついて来るんだよ」
「あの手紙は俺に贈られたものだ。
俺が行かなくてどうする」
昨日までこれは罠だとかイタズラだとか言ってたくせに。
本当はノリノリじゃないか。
「ルギ、何だそのニヤけた面は」
「べーつーにー。」
「……言っておくが、もし待ち伏せの可能性が高かったり、何も無かったりしたならばすぐに帰り、俺の練習に付き合ってもらうからな」
「は!?」
練習!?あのキッツイやつか!?
「き、筋肉痛どころじゃすまないぞ!」
「いるんだろう?そのポケモンってやつは」
「……分かったよー。…その代わり!もしそいつらと会えたら今度花園亭のスペシャルパフェを奢ってもらうからな!」
「は、花園亭の!?フローで一番高いやつかよ…!2000イティもするじゃないか……!
……はぁ、分かったよ」
「よっしゃ!」
そうして、オレ達は***へと進んで行った。








とりあえずルギレグパートの冒頭を。
***に入る地名はまた今度決めましょう。私にはネーミングセンスが皆無なのです。すみません。
手紙の封筒のマークは探検隊バッジです。
イティ(金の単位)とか花園亭とかはたった今思いついたやつです。
『黄色い鼠のような~』のポケモンは、ピカチュウポッチャマです。同行者ということで、ピカチとポチャを。
ポケルタパートはそちらでお願いします。忙しいのにすみません……。